• 検索結果がありません。

166号 過去のセンターニュース | 資料集 | 大分県産業科学技術センター

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "166号 過去のセンターニュース | 資料集 | 大分県産業科学技術センター"

Copied!
8
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

成果紹介 --- 1

低消費コスト・省スペースを実現するバーンインテスト

ユニットの開発

事業紹介 --- 3

企業の新商品開発を支援!

電磁界解析ソフトウェア JMAG による電気機器設計研修

測色に関する技術研修を開催しました

インターネット中心の情報検索・収集研修を開催しました

pH 計に関する技術研修を開催しました

粉体の物性測定・粉体ハンドリングセミナーの開催

異物解析について

お知らせ --- 8 平成 25 年度合同研究成果発表会の開催

ものづくりプラザ入居企業の紹介

低消費コスト・省スペースを実現するバーンインテストユニットの開発

―自己発熱型デバイス対応温調プレートの温度分布評価―

1. はじめに

半導体デバイスは、通常バーンインテストを行なって

出荷されています。このテストは、専用のテスト装置に

よって出荷前のデバイスに温度や電圧などの環境負荷を

かけ、初期不良品を取り除く重要な評価試験です。従来

のテスト装置は、Fig.1 で示すように多くの課題があり

ました。

そこで、本研究ではそれらの課題を解決するために、

トレー上でテストが行えるホットプレート式を考案し、

低消費コスト・省スペースを実現するユニットの開発を

行いました。当センターでは、デバイスの加熱を行う温

調プレート(以降、プレートと呼ぶ)について、(1)温度

分布幅が小さく(<±3℃)、自己発熱型デバイスにも対

応した材質と形状の検討、(2)CAE によるモデリングと解

析、(3)試作機による温度評価などに取り組みました。本

稿では、その成果の概略を紹介します。

テストトレーから専用ボードへ

熱風による加熱

・ソケット必要 ・温度分布精度低 ・昇・降温まで時間要 ・恒温槽のため広いスペース要

課題点

Fig.1 従来の BI テスト装置の課題点

2. CAE について

CAE とは、Computer Aided Engineering の略称で、試

作・設計を支援するコンピュータ技術です。具体的には、

CAE 専用ソフトウェア上で製品と類似した適切なモデル

を作成し、構造や伝熱、熱流体、振動といった様々な解

析を行います。一般的に、製品は設計・開発の段階で性

能評価をするために、幾度も試作品を作って実験を繰り

返していました。しかしながら、これでは多くの時間と

費用がかかってしまいます。CAE を利用すれば、コンピ

ュータ上で試作(モデル)でき、様々な性能評価が行え

ます。したがって、従来よりも少ない実験で済み、開発

コストも低く抑えることができます。

3. プレートの材質と形状の設定

Fig.2 に、検討したプレートの材質と形状の模式図を

示します。材質は熱伝導性の高いアルミニウムと銅とし、

形状はプレートとヒーターの間に 10mm のアルミ板を挟

むものとアルミ板のないものとしました。これらを組み

合わせた 4 つのモデルについて CAE で解析しました。

Fig.2 プレートの材質と形状

技 術 情 報 お お い た

N o . 1 6 6

2 0 1 3 . 9

Oita Industrial Research Institute

http://www.oita-ri.jp/

大分県産業科学技術センターニュース

大分県産業科学技術センターニュース

(2)

4. CAE による伝熱解析

解析に用いた CAE ソフトは当センターに導入している

ANSYS 11.0 です。まず、前節で検討したプレート形状・

材質をもとにユニットのモデルを作成しました。Fig.3

に、解析モデルの俯瞰図を示します。プレートの上に自

己発熱型のデバイスを配置し、プレートの下面には温調

用ヒーターが入ります。また、解析のためにデバイスと

温調用ヒーターにそれぞれ熱荷重を設定するとともに、

プレートの材質の物性値や熱伝達係数など、伝熱に関係

する物理量を設定しました。

このモデルを用いて、ユニットがどのような温度分布

になるか解析を行った結果を Fig.4 と Table 1 に示しま

す。解析結果から、銅プレートに 10mm アルミ板を挟んだ

ものがもっとも温度変動の幅が小さく、温度分布が均一

になる材質および形状の組み合わせであることがわかり

ました。しかし、製品化を考慮すると銅はアルミより高

価で、加工性が悪く、重さがアルミの約 3 倍であり、こ

れらがネックになります。解析においてアルミプレート

に 10mm アルミ板を加えたものでも目標とした温度分布

幅に収まっていることから、試作ではアルミプレート+

10mm アルミ板の組み合わせを採用しました。

Fig.3 解析モデル

0 50 100 150 200

0 500 1000 1500 2000

プレート(アルミ)

プレート(銅)

プレート(アルミ)+アルミ板10mm

プレート(銅)+アルミ板10mm

時間(s)

() 0 50 100 150 200

0 500 1000 1500 2000

プレート(アルミ)

プレート(銅)

プレート(アルミ)+アルミ板10mm

プレート(銅)+アルミ板10mm

0 50 100 150 200

0 500 1000 1500 2000

プレート(アルミ)

プレート(銅)

プレート(アルミ)+アルミ板10mm

プレート(銅)+アルミ板10mm

時間(s)

(

)

Fig.4 各プレートの過渡応答(プレート表面温度)

Table 1 検討した各プレートの温度分布幅(2000s 後)

材質・形状 プレートのみ (アルミ)

プレートのみ (銅)

プレート(アルミ) +10mmアルミ板

プレート(銅) +10mmアルミ板 温度分布幅 2.3℃ 1.4℃ 1.5℃ 1.1℃

5. 試作機の温度分布評価

試作したプレートの温度分布評価の様子を Fig.5 に示

します。ヒーター端部は温度コントローラを介して電源

と繋げ、温度制御は通常テスト時の 125℃に保持するよ

う設定しました。また、制御用の温度センサーはプレー

ト中央部に設置しました。プレート上には自己発熱型デ

バイスの代替品として、アルミ板 2 枚の間にフィルムヒ

ーターを挟込んだ発熱体を置き、発熱体 1 つあたりの発

熱量を 0、1.6、1.9、2.2、2.5、2.7W/device と段階的に

上昇させました。プレートの温度分布測定には、K 熱電

対(理化学工業製 ST-55K)を用い、測定点は Fig.5 に示す

ように 8 ヵ所としました。

Fig.6 に、プレート表面温度の測定結果を示します。

プレート表面の温度分布幅は発熱量の増加に伴って微増

しますが、約 2℃以下、温度分布精度は±1℃の範囲に収

まりました。このようにプレートの材質・形状を CAE で

検証することによって、試作を繰り返すことなく、目標

の温度分布精度に収まり、自己発熱型デバイスにも対応

する試作機を完成させることができました。

1 2 3 4 5 6 7 8 1 2 3 4 5 6 7 8

Fig.5 温度分布評価の様子

① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧

0W 1.6W 1.9W 2.2W 2.5W 2.7W

時間(s)

() 122 123 124 125 126 127 128 129

4000 4600 5200 5800 6400 7000 7600

① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧

0W 1.6W 1.9W 2.2W 2.5W 2.7W

時間(s)

() 122 123 124 125 126 127 128 129

4000 4600 5200 5800 6400 7000 7600

0W 1.6W 1.9W 2.2W 2.5W 2.7W

時間(s)

() 122 123 124 125 126 127 128 129

4000 4600 5200 5800 6400 7000 7600

() 122 123 124 125 126 127 128 129

4000 4600 5200 5800 6400 7000 7600

Fig.6 デバイス発熱量変化時のプレート表面温度

6. おわりに

この研究は、平成 24 年度大分県 LSI クラスター研究

開発事業の補助を受け、(合)PLESON と共同で実施しまし

た。詳細については橋口までお問い合わせください。

(3)

企業の新商品開発を支援!

平成 24 年度グッドデザイン商品創出支援事業の報告について

商品開発に取り組む県内企業に対して、「商品企画」、

「商品化」、「事業化」の各プロセスにおける効果的な開

発手法を学んでもらい、企業のデザイン開発力を高めて

いただきます。企業担当者、センター職員、外部アドバ

イザーが連携して共同開発を行う開発プロジェクトを立

ち上げて、市場競争力のある商品を創出し、経営資源と

しての「デザイン」の認識を深めていきます。平成 24

年度は 10 社の開発を支援し、以下では「テーマ」、「企業

名」、具体的な開発の「内容」をご紹介します。

1. 商品企画ステップアップ事業 : 6 社

商品アイデアの企画づくり段階の支援事業です。

●一般個人を対象とした EC サイトテンプレートサー

ビス

申請企業:REGISTA(大分市)

内容:SNS のように一般個人が簡単に EC サイトの構築

が可能なテンプレートを企画し、提供する WEB サービ

スのビジネスモデルを作成しました。

●バイオトイレの技術を応用した災害用トイレ

申請企業:(株)ミカサ(大分市)

内容:上下水・電気等のインフラの無い状況が長期間

に及ぶ環境において、排泄物の少量処理に対応できる

無電源対応型バイオトイレの商品企画を作成しました。

●縁起の良い土地で、地元の稲ワラを使った農産加工

品の開発

申請企業:(有)安部組(国東市)

内容:「高齢者ギフト」、「パワーしめ縄」、「モダンな

ワラ商品」をテーマとして、それぞれアイデア展開を

行い最終的な開発案として絞り込みました。

●梅酒コンテストで入賞できるような梅酒づくり

申請企業:(株)久家本店(臼杵市)

内容:コンクール受賞だけではなく、消費者に対する

アピール性・商品力を考慮して、久家本店の新商品開

発の方向性を確定し、商品企画を作成しました。

●大分県産鱧の新製品の開発(及び販売)

申請企業:(有)上野水産(宇佐市)

内容:鱧の加工品の開発をめざし、アイデア作成と試

作を並行させながら商品企画を作成しました。

●太陽光発電電気自動車充電ステーションの開発

申請企業:T.プラン(株)(中津市)

内容:仮説テーマを「地産地消の創エネシステム」と

設定し、複数の独自開発テーマ案の中から「~停電時

でも利用できる地産地消の創エネ装置~非常用ソーラ

ー蓄電ステーション」を選択しました。

2. 商品化サポート事業: 2 社

商品アイデアをカタチにする設計・製造段階の支援事

業です。

●金属精密加工技術を利用したスマートフォンケース

の製造・販路開拓戦略

申請企業:(有)古澤技研(豊後大野市)

内容:「日本文様」、「ミリタリー」をテーマとした試

作開発を行い、「日本文様」のデザインを“雅”という

ブランドで商品化を行いました。(写真左)

●日常的な利用を考慮した、災害時のペット用非常持

ち出し袋の商品設計、製造

申請企業:ファインズコーポレーション(別府市)

内容:複数の商品アイデアと実現可能性が高く、市場

展開の見込める試作品を作成しました。

3. 開発商品の事業化サポート事業: 2 社

市場での販売促進のツールづくりを支援します。

●ラングダンジュ(デザート)およびマンナンマスタ

ーこんにゃくの販売促進ツールづくり

申請企業:(株)クマガエ(日田市)

内容:販売促進ツールとして、商品企画書、パンフレ

ット、チラシ、のぼり等のデザインを検討し、製作を

行いました。(写真中央)

●国東の山と海の産物を詰めた「炙り太刀魚おかず味

噌」や「サツおばさんのゆずジャム」等の販路拡大

申請企業:(株)来浦ぐらんま(国東市)

内容:店舗での陳列デザインができた他、顧客の心理

面から訴求できる効果的な POP 等ができました。(写真

右)

なお、今年度から 2 と 3 の事業を併せて実施していま

す。このようにグッドデザイン商品創出支援事業を活用

することで、企業単独では困難な商品企画や設計・試作

等の展開ができ、企業の商品開発力の向上を図ることが

できます。具体的な商品開発を検討している県内企業の

方々は、是非、来年度のこの事業をご活用下さい。

(4)

電磁界解析ソフトウェア JMAG による電気機器設計研修

電磁界解析ソフトウェア JMAG-Designer(以下、JMAG)

を活用するための技術研修を 6 月 26 日に開催しました。

JMAG は、モータやトランス、電磁リレー、磁気歯車など、

磁石や電磁鋼板などの磁性材料を利用する機器の実現に

欠かせない電磁界解析シミュレータで、平成 24 年度企業

立地促進等基金造成事業でセンターに整備されました。

JMAG を活用することによって、解析対象の損失分布や、

内部・外部の磁束密度などを視覚的に確認できるため、

効率的な電磁界応用製品の設計開発が可能になります。

研修では、講師に JMAG の開発元である(株)JSOL 営

業部の伊賀山泰子氏ほか 2 名をお迎えしました。まず

JMAG の特長について紹介した後、参加者 1 名につき 1 台

のパソコンを用いて、JMAG による設計体験実習が行われ

ました。実習では、トランス(静磁界解析)および永久

磁石モータ(3次元解析)を解析対象として、対象の形

状や材料のモデリング、解析、結果表示までの一連の流

れを体験していただきました。研修用パソコンの台数の

都合で少数(参加者 7 名)での開催となりましたが、操

作上の疑問点などはすぐに講師へ尋ねることができ、活

発な意見交換が行えたことで、参加者の理解がより深ま

ったと感じられました。研修後のアンケートでも、満足

度の高い結果を得ることができました。

今後、JMAG による研修の追加開催も可能ですので、内

容や日程のご希望があれば、担当までご連絡ください。

また、JMAG の利用や、JMAG を活用した製品開発などのご

相談なども、随時お待ちしております。

(電磁力担当 沓掛暁史 [email protected]

測色に関する技術研修を開催しました

当センターでは平成 24 年度企業立地促進等基金造

成事業で測色関連機器(分光色彩計・光沢計・ヘーズ

メータ)を更新しました。これらの装置を県内企業の

皆様に活用していただくため、測色に関する技術研修

「測色技術の基礎」を 7 月 3 日に開催しました。

日本電色工業(株)の葭谷佳之氏を講師にお招きし、

「色」や「測色」に関する基礎的な知識や規格、色の

表現方法等に関してご講演いただいたほか、生産現場

での測色の応用事例や、当センター導入機器の特徴等

についても解説していただきました。研修会には県内

13 社 27 名のご参加があり、講演終了後にも熱心に質

疑応答、情報交換をしていただきました。

導入機器は校正等が自動化されており、簡単に測定

することができます。「色」の数値化や色彩管理に関

心がございましたら、ぜひご利用ください。

導入機器

(食品産業担当 佐野一成 [email protected]

事業 紹介

事業 紹介

●分光色彩計

SD-6000

●光沢計

VG-7000

●ヘーズメータ

(5)

インターネット中心の情報検索・収集研修を開催しました

当センターは、県内外の多くの方から様々な技術相談

をいただいています。それぞれのご相談にお答えする際

に、研究員の知識はもちろんのこと、インターネットや

成書など様々な手段を併用して情報を検索・収集し、こ

れらを活用して回答しています。

みなさんの日常業務においても正確・有用な情報を迅

速に入手することが、製品開発や品質管理、あるいは生

産工程改善など日々の業務の効率化に役立つと考え、こ

れまでに蓄積した情報検索のヒントや小技などを 5 月 22

日に技術研修としてご紹介しました。当日は、企業技術

者を中心とする 9 社・団体より 18 名の方にご参加頂きま

した。

ご紹介した内容は、自分で情報検索する重要性、情報

検索のタイプ、検索力はキーワード発想力、キーワード

選びの小技、Google 検索の使い方、情報の信頼性、検索

以外の情報収集方法、大分県立図書館の活用、などです。

「自分で情報検索する重要性」では、ご自身で情報検

索することでの周辺情報の入手や、情報の信頼性推測に

触れました。加えて他者に検索を依頼する際の伝達の難

しさについてもお話ししました。「情報検索のタイプ」

では、情報検索には 3 つのタイプ(明らかに存在してい

る情報の検索、予備的知識を得るための検索、網羅的・

徹底的に調べる検索)があることを紹介しました。「検

索力はキーワード発想力」では、キーワードの定義や使

い方について紹介しました。「キーワード選びの小技」

では、関連する内容(企業名、研究者名、機器名など)

の活用について触れました。「Google 検索の使い方」で

は、Google 検索で代表的かつ便利な 13 の小技について

紹介しました。「情報の信頼性」では、オリジナルや複

数の情報源による検証、公式発表の活用などについてお

話ししました。「検索以外の情報収集方法」では、企業・

団体ホームページの活用や特許検索に加えて、成書、サ

プライヤー・商社、企業問い合わせの活用などについて

紹介しました。

(工業化学担当 柳 明洋 [email protected]

pH 計に関する技術研修を開催しました

みなさんご存じのとおり、pH 計は水溶液の酸性・アル

カリ性の程度を測る装置です。pH 測定が行われる分野は

幅広く、研究開発用途はもちろんのこと、工場における

原料水、洗浄水、排水などの管理や、河川水などの環境

監視に至るまで多岐に渡ります。この様に広汎に使用さ

れていますが、正確な測定結果を得るには pH 計の測定原

理や正しい使用方法について理解する必要があります。

今回、8 月 2 日に株式会社堀場製作所より荒木雄一氏

を、株式会社堀場アドバンスドテクノより佐々木晋一郎

氏を講師としてお招きし、pH 計の基礎・正しい測定法・

トラブル対処法やインラインリアルタイムモニタ型 pH

計についてご講演頂きました。

「~pH 測定の基礎とトラブル対応~ pH を正しく測定

するには!」では、pH の読み方・定義に始まり、pH 電極

の原理や校正方法、測定時の注意点、トラブル対処方法

など、基本的な内容から実務上で重要な点まで幅広く網

羅されていました。

「pH 測定の原理と洗浄器のご紹介」では、排水プロセ

スや上水プロセスの各種水質計、工業(連続測定)用 pH

計電極 4 方式、ガラス電極の種類、比較電極の種類、耐

薬品性電極、銀イオントラップ比較電極、鉛フリー化、

洗浄器、などをご紹介いただきました。

ガラス電極の種類としては、一般型、微量型、厚膜型、

ニードル型、フラット型が、比較電極としては、セラミ

ック型、スリーブ型、ダブルジャンクション型が紹介さ

れました。耐薬品性電極としては、耐フッ酸タイプや耐

アルカリタイプが紹介されました。

今回の研修には、27 社・団体より 53 名の方にご参加

いただきました。今後も、企業の方の役に立つ研修を開

催していきたいと考えています。ご活用いただければ幸

いです。

(工業化学担当 柳 明洋 [email protected]

事業 紹介

(6)

粉体の物性測定・粉体ハンドリングセミナーの開催

様々な産業分野で扱われる粉体に関して、粉体を扱わ

れている企業技術者などを対象に、粉体の物性測定やハ

ンドリングに関するセミナーを 7 月 25 日に開催しました。

当日は 45 名にご参加いただきました。

セミナーは二部構成として、前半は粉体に関する講演

会、後半は粉体物性計測機器の実習を行いました。

前半の講演会では、ホソカワミクロン(株)様および

日清エンジニアリング(株)様より、3 名の講師をお招

きして、粉体物性の測定やハンドリングに関する下記の

3 演題の講演を行いました。

1.「粉体基礎講座(付着と凝集について)」

ホソカワミクロン(株) 大石 鮎太 様

2.「空気輸送の基礎とコンテナを用いたバッチシステム

の紹介」

日清エンジニアリング(株) 森山 秀男 様

3.「粉体原料の高品質化のための測定技術」

ホソカワミクロン(株) 工学博士 井上 義之 様

「粉体基礎講座」では、粉体を扱うときの付着や凝集

などの身近で現象をかさ密度や静電気力や液架橋力やフ

ァンデルワールス力などの粉体粒子に作用する力、粉体

粒子の表面形状との関係について解説いただきました。

「空気輸送の基礎とコンテナを用いたバッチシステム

の紹介」では、多品種少量生産に適しているコンテナを

用いた充填、貯蔵、輸送、混合システムをご紹介し、同

一製品大量生産に向いている空気輸送システムとの差異

や特徴を解説いただきました。

「粉体原料の高品質化のための測定技術」では、付着、

固着などのトラブルなく扱える粉体に高品質化するため

に、粉体の特性を知ることが必要であり、流動性指数な

どを求め、実際のハンドリング特性との相関関係情報を

えることが各社のノウハウになることを解説いただきま

した。

後半は、最新の 4 機器の実演・実習を行いました。

・粉体特性評価装置 パウダーテスタ

・乾式フルイ分装置 エアージェットシーブ

・湿式フルイ分装置 ヴィブレット

・小規模研究開発用卓上ラボ機 ピコライン

参加者は持ち込んだ自社の粉体サンプルを使って粉体

物性測定の実習を行いました。それぞれの機器の概要や

操作方法などの説明に対して、参加者は多くの質問を投

げかけるなど、熱心に実習に取り組まれていました。

講演会

パウダーテスタによる粉体物性測定の実演・実測

乾式フルイ分装置による粒度分布測定の実演・実測

最後に、今回のセミナーにご協力いただいたホソカワ

ミクロン(株)様、日清エンジニアリング(株)様にお

礼申し上げます

(工業化学担当 谷口秀樹 [email protected]

(7)

異物解析について

自動車・電機用プラスチック成形品、半導体、基板な

どに発生する「異物」の特定は重要であり、また最近で

は、製品の微細化に伴って異物が微小化しており、異物

分析には高度な技術が要求されています。ここでは、セ

ンターで行う異物解析についてご紹介します。

1. 相談

電話やメールなどで異物解析のご相談を受け付けま

す。異物の大きさや色や光沢、硬さ柔らかさ、異物が見

つかった製品の材質、異物の保管状況、異物採取の際に

製品を破壊してよいか、相談者でのこれまでの観察結果

をお伺いします。また、相談者での異物付着、異物混入

原因の見解をお伺いします。

2. 異物の持ち込み(ご来所)

異物の形状を実体顕微鏡で観察し、サンプリングが必

要かどうかも判断して、分析の方法や順番を決めます。

3. サンプリング

初めに、実体顕微鏡下でのサンプリングを試みます。

サンプリングにはニードル、ナイフ、超音波カッター、

工業用ミクロトームなどのツールを使います。

実体顕微鏡下でのサンプリングが困難な微小な異物

については、マイクロサンプリングマシンを使います。

先端径 0.5μm のニードル、マイクロナイフ、超音波ミリ

ングなどのツールをアームに取り付けて操作します。

4. 分析

分析では異物によって、赤外分光分析(IR)と X 線分

析顕微鏡(XRF)のいずれか、または両方を利用する場合

があります。

4.1 赤外分光分析(IR)の利用

これまでの観察やサンプリングの感触によって、異物

が樹脂などの有機物であると思われた場合は、IR で分析

をします。これによって、樹脂の種類がわかります。

4.2 X 線分析顕微鏡(XRF)の利用

異物が金属光沢を帯びているときや金属や無機物と

思われた場合は、XRF で元素分析をします。

5. 分析結果の検討

IR と XRF の分析結果と異物の候補物の分析結果と異物

の発生状況や異物の可能性などから総合的に異物の正体

を詰めていきます。異物の発生状況などが大きなヒント

になります。

<最後に>

異物などについてご不明な点などありましたら、ご連

絡ください。なお、これらの分析機器は 1 時間単位で貸

出しています。どうぞご利用ください。

(工業化学担当 谷口秀樹 [email protected]

事業 紹介

マイクロサンプリングマシン

http://www.oita-ri.jp/support/kiki/c223.html

赤外分光分析(IR)

http://www.oita-ri.jp/support/kiki/c200.html

X 線分析顕微鏡(XRF)

(8)

平成25年度合同研究成果発表会の開催

県内企業の皆さまに県内の研究機関の研究成果を活用

していただくことや、各機関の研究者が情報交換するこ

となどを目的として、平成 19 年度より大学や高専、セン

ターが合同で研究成果発表会を開催しています。

今年度は、大分高等教育協議会、地域連携研究コンソ

ーシアム大分との共催により、下記 3 つの技術分野を予

定しています。

・第1回【食品・健康関連】平成 25 年 9 月 20 日(金)

・第2回【省・再生エネルギー関連】 10 月下旬予定

・第3回【機械・金属関連】 11 月下旬予定

第1回の【食品・健康関連】分野は、以下のプログラ

ムで開催します。

・日時:平成 25 年 9 月 20 日(金)13:30~16:30

・場所:産業科学技術センター 多目的ホール

・内容:

①発酵大麦エキスの脂肪肝抑制作用

大分大学教育福祉科学部 望月 教授

②輸出等長距離流通システムに関する研究

(イチゴのタイ向け航空輸送テスト)

センター食品産業担当 朝来 主幹研究員

③別府「地獄蒸し食品」の抗加齢効果

別府大学 食物栄養科学部 仙波 准教授

④麦焼酎の品質評価に関する研究

センター食品産業担当 江藤 主幹研究員

⑤大分県におけるきのこ生産の現状とこれからの研究

農林水産研究指導センター

林業研究部きのこグループ 有馬 主幹研究員

今回は、イチゴをタイへ海外輸出する際に航空機輸送

における振動や温湿度を実際に測定し、輸送環境におけ

る配送システム上の課題抽出を行った取り組みなど、貴

重な発表内容も予定しています。このような実践データ

の発表は、なかなか聴講できる機会は少ないと思います

ので、ぜひ、多くの方々に参加していただければ幸いで

す。なお、発表テーマの概要につきましては、センター

のホームページをご覧ください。

(企画連携担当 大内成司 [email protected]

ものづくりプラザ入居企業の紹介

「ものづくりプラザ」は、ベンチャー企業や、産業科

学技術センターと共同研究を行う企業等を支援するため

にセンター内に設置されたインキュベート施設です。

今回は、9 月にものづくりプラザの M103 号室に入居さ

れた「リキシステムズ」をご紹介します。

リキシステムズは、電子工学という幅広い分野におい

て、業務の柱としてハードウェア設計とソフトウェア開

発を手がけ、その他にもコンサルティングなど、多岐に

わたる事業を展開します。

■業務内容

○ハードウェア設計

・アナログ回路(オーディオ、ビデオ等)

・高周波回路

(高速デジタル、無線通信、変復調、EMC 等)

・パワー回路(DC/DC コンバータ等)

・デジタル回路(マイコン、LVDS、FPGA 等)

○ソフトウェア開発

企業名: リキシステムズ

代表者: 代表 松垣佳克

電 話: 090-5924-4819

代表の松垣氏

(企画連携担当 濱名直美 [email protected]

お 知 ら せ

技術情報おおいた 〔大分県産業科学技術センター ニュース〕 No.166 発行 2013 年 9 月 5 日 〒870-1117 大分県大分市高江西 1 丁目 4361-10

大分県産業科学技術センター 企画連携担当 Tel. 097-596-7101 E-mail:[email protected]

参照

関連したドキュメント

大きな要因として働いていることが見えてくるように思われるので 1はじめに 大江健三郎とテクノロジー

在学中に学生ITベンチャー経営者として、様々な技術を事業化。同大卒業後、社会的

学識経験者 小玉 祐一郎 神戸芸術工科大学 教授 学識経験者 小玉 祐 郎   神戸芸術工科大学  教授. 東京都

2020年 2月 3日 国立大学法人長岡技術科学大学と、 防災・減災に関する共同研究プロジェクトの 設立に向けた包括連携協定を締結. 2020年

島根県農業技術センター 技術普及部 農産技術普及グループ 島根県農業技術センター 技術普及部 野菜技術普及グループ 島根県農業技術センター 技術普及部

1998 年奈良県出身。5

人間は科学技術を発達させ、より大きな力を獲得してきました。しかし、現代の科学技術によっても、自然の世界は人間にとって未知なことが

1978年兵庫県西宮市生まれ。2001年慶應義塾大学総合政策学部卒業、